昔書いた好きな男への遺書

がくちゃんへの遺書
がくちゃんへ
まずこれは心がどうにかなってる人間のたわごとだと思って読んでください。読んでくれるかはわかりませんが、これはわたしの本当の心だとおもってね。
わたしはこれを書いているちょうど今日、一ヶ月だけ付き合った恋人と別れました。すごく優しくて、口が上手な子だった。本当に愛していたんだよ、がくちゃんの次に。けれどわたしはその子と付き合っていてもがくちゃんのことを忘れた日はなかった。本当にいちばん愛しているのはがくちゃんだってわかっていたけれど、その次くらいに彼のことを好きだった。もう二度と戻ってくることはないがくちゃんより、まあ手近な愛で済ませようとしたんだね。愚かで、幼かったなあって思ってる。本当に好きな人がこの世にいるのに、他の人と付き合ってしまうなんてね。
まあ色々あって別れた。理由は面倒だから言わないけれど、がくちゃんの想像する理由とは違うと思います。そのときね、わたしは気付いちゃったんだ。がくちゃん、わたしのこと、ほんとうは嫌いじゃないんでしょう。
がくちゃんは昔、わたしと別れるときに俺じゃあ幸せにできないからって言ったね。まあわたしの幸福はがくちゃんがどんな形であれ隣にいることなんだけど、まあそれはいいか。そのあとも、お前のことなんて好きじゃないって言ってたのに、たくさんご飯を食べに行ったね。plentyのライブ、ほんとうに素敵だった。雨の日比谷野音、こんなに最高のライブがあるのかって思ったよ。懐かしいね。そのあとご飯を食べたとき、「ハタチになったら花火を見ながら河川敷でほろよいを飲もう」って話をしたのをわたしはいまだに覚えています。正直、どんなにつらくても、その約束のために今まで頑張ってきたまである。
それから卒業して、きみは連絡がつかなくなっちゃったね。わたしはほんとうに苦しくて、自殺未遂をしました。がくちゃんはこの前まで知らなかっただろうけど。松野とか、ふうこちゃんとか、たくさんの人に迷惑をかけたけど、なんとか生き延びてしまいました。その後はずっとがくちゃんのこと、ほんとは恨んでた。ライブの時、ぶっ殺してやるって言ったのは、半分本心だったから。
でも今日その元彼氏と話をした中で、確かに気付いたことがあったのね。がくちゃん、まだわたしのことちょっとは好きでしょう。これは自惚れじゃなくて、確信だと思ってる。がくちゃんは、きっとわたしのことそれなりに大切だから、手放したんだね。隣にいることが幸福のわたしと、そうでなかったがくちゃんとが噛み合うはずがなかったね。それでもがくちゃんがわたしのことを特別だとは感じてくれていたことは知ってるよ。だって、ほんとうに嫌いだったら、ラインもツイッターもブロックするでしょう。あなたはそういうひとだよね。ライブハウスで泣きながらしがみついてた時だって、左手にしてとは言ったけど、やめろ、近づくなよ、とは言わなかったね。最後にまた4月ね、って言ったときにまたね、って返してくれたね。ほんとうに嫌いだったら、二度と会いたくないって言ったはずだよね。きっとがくちゃんはそういうひと。でもそれをしなかったね。優しさってときにすごく残酷だけど、こうやって気付かせてくれることもあるんだって今日わかったよ。遅すぎたのかもしれないね。
がくちゃんがこれを読んでるとしたら、多分わたしはもうがくちゃんに永遠に会うことはない状況なんだろう。だってこれは遺書で、ふうこちゃんたちに託したものだから。読んでなかったらそれは…自己満足だね。とにかくわたしはがくちゃんを死ぬまで愛していたよ。最後の瞬間まで、もうそれは、わたしの愛情のすべてってくらい。わかってくれるよね、3年間も一緒にいてくれたがくちゃんならさ。
最後だよ。わたしの葬式には来てほしいな。ほうがくがお経をよんでくれるんだって。わたしに確認する術はもうないんだけれど。あ、あとね、がくちゃんはタバコ吸ってる人間が嫌いだって言ってたけど、「タバコ吸ってるからわたしのこと嫌いになる?」って聞いたら、「そのくらいじゃ好き嫌い変わんないから」みたいなこと言ってくれたね。すごく嬉しかったよ、ここまでわたしの内面見てくれているの多分がくちゃんだけだね、後にも先にも。嬉しかったなあ。ありがとう、本当に。
まわらない頭で、できるだけの愛情をつづったつもりです。時々わたしのことを思い出して、数年に一度はわたしのお墓にハイライトのメンソールを置いておいてね。そして忘れたころにああこんなやつがいたなって心のどこかに置いておいてくれたら、わたしは生きていてよかったなって思う。あ、わたしのCD、好きなもの持って行っていいからね。きっとママも喜ぶよ。ママ、がくちゃんのこと大嫌いって言ってたけど、わたしがこう言うなら仕方ないからね。
それでは、またね。わたしのいない世界で、あなたがとてもしあわせになりませんように。つつましくも健康で、くるしい日々の中に世の中の捨てたものじゃないなという気持ちのまま、日常にもどっていってね。
2019/04/03 
あなたのことをお母さんの次に愛している、わたし

報告する

コメント

  1. これを客観的に見ることってなんらかの治療になっていそう

  2. こんなに愛された男の人は幸せやろなぁ…
    苦しいけどたまらない恋ですわ

  3. つづき気になる

コメントするためには、 ログイン してください。

関連記事一覧