伝説のゲーム “Super Noah’s Ark 3D” を紹介する

伝説のゲーム “Super Noah’s Ark 3D” を紹介する

歴史的に大きな意味を持つ90年代

90年代、それはFPSの歴史を語る上で最も重要な年代である。
FPSというジャンルは1992年にid Softwareからリリースされた"Wolfenstein 3D"によって確立された。
また、FPSという存在を世に知らしめたFPSの金字塔、"Doom"も93年リリースだ。

ただ90年代はFPSが誕生しただけではない。
1996年には完全3Dでマルチプレイ搭載の画期的なFPSである"Quake"が、
98年には50以上の賞をかっさらった伝説のFPS"Half-Life"がリリースされている。
スポーツFPSの代名詞であるCounter-Strikeのベータがリリースされたのも99年だ。

技術的に価値があるのは、どう考えても21世紀に登場したFPSだろう。
グラフィックも処理も比べ物にならない。
だが歴史や文化などの意味で価値を持つのは90年代だ。

そんな素晴らしい時代でもクソゲーは存在する

クソゲーという存在はあって当然だ。神がいるからクソもいる。
ていうか、クソゲーが存在しないと色々な意味で困る。
クソゲーと呼ばれる原因は、つまらないストーリーや退屈なゲームプレイ、理不尽な難易度、
難があるシステム、ひどすぎるバグなどだろう。

だがこれから紹介するゲームは、ストーリーがつまらないとか、退屈だとか、そういう次元ではない。

今回紹介するゲームは、1994年にWisdom TreeによってリリースされたFPS。
"Super Noah's Ark 3D"、またの名を、"スーパー3Dクソジジイ"。

このゲームなしに90年代FPSは語れないかもしれない

このゲームの内容はいたって単純。
「陽気な音楽とともにノアがスリングショットを持ってヤギと戦うゲーム」だ。
本当に主人公はノアで、敵はヤギだ。武器はスリングショット。

ヤギと戦いを繰り広げる時点で意味不明だが、主人公がノアというのも意味不明だ。
後にも先にも、主人公が「ノア」のFPSはこれだけである。
しかもただの「ノア」ではなく、聖書に出てくる、箱舟の「ノア」だ。

FPSの主人公は銃を持った屈強な漢がほとんどである。
90年代に出たFPSの中で、著名な主人公の名前をあげてみよう。
B.J.ブラスコヴィッチ、ドゥームガイ、デューク・ニューケム、ロー・ワン…
わからない人は適当にピックアップして調べてみるといい。どれを調べても強そうなおっさんが出てくる。
FPSは、銃を持って戦うジャンル。銃を持って戦うとなると、必然的に主人公は強そうな男になるはず。
なのになぜこいつらは、ノアを主人公にして、スリングショットとヤギ戦わせようと思ったのか?
"Wisdom Tree(知恵の木)"という会社名だが、社員は全員IQ13だろう。いやIQ-666だ。知能は、ない。

さらに意味不明な点が存在する。
FPSマニアならプレイするとすぐにわかるのだが、実はこのFPS、Wolfenstein 3Dの「パクリ」である。
Wolfensteinはウルフェンシュタイン城に侵入し、ナチスの計画を阻止するFPSだ。
スーパー3Dクソジジイにナチスは登場しない。勿論卍に似たシンボルが壁に描かれてもいないし、
両腕にガトリングを装備したアドルフ・ヒトラーがボスとして登場したりもしない。
Wolfensteinとの共通部分は皆無に思えるが、このゲームは実はWolfensteinのマップをパクっているのだ。
しかも、ちょっとじゃなくて、まるごと。最初から最後まで、隅から隅まで。
さらにゲームエンジンもWolfensteinのエンジンを使用している。

このゲームはノアがスリングショットでヤギと戦うゲームに見せかけたナチ狩りゲームなのだ。
もう余計にわけがわからん。

さらに問題なのが、このゲームは任天堂非公認のソフトであること。
Wisodm Treeはファミコン(NES)時代から海外で任天堂非公認の聖書ゲームを作成していた。
(聖書ゲームはこれが初めてではないのだ。アホか。)
だがスーパーファミコン(SNES)になると、任天堂が非公認ソフトへの対策を施した。
それによりファミコン、NESでリリースされていた非公認ソフトは消滅… せず。
わざわざソフトに改造を施して、この狂気のゲームをリリースした。
無駄なことをしてまでリリースするゲームではない。正直、俺たちだけではなく、会社の人間たちも
何をしたいのかわからなかったであろう。

そして、このゲームは2019年現在購入可能

なぜか、買えてしまう。それも、Steamで。500円で。

90年代のFPSは多く移植されており、スーパー3Dクソジジイ以外にも
DoomやWolfensteinといった有名作品は大方Steamで遊べる。
その多くはDosBoxをそのまま移植しているか、エミュレータを使っているかの2択なのだが、
このゲームは専用の実行ファイル(文系にはよくわからんので説明は省く)が使用されており、
ゲームシステムが進化している。解像度とアスペクト比もいじれるし、セーブデータも保存可能。
さらに、Steamの実績とトレーディングカードにも対応。ありがたいというか、無駄というか。

お前らはこのゲームに500円払えるか?俺は払えるね。

とんでもないFPSはまだまだ存在する

文章力がない男による初めてのブログだったが、楽しんでいただけただろうか。

とんでもないマニア、というほどではないが、そんじょそこらのFPSプレイヤーより
FPSには詳しい。神ゲーもたくさん知っているし、クソゲーもたくさん知っている。
不定期でマイナーなFPSを紹介していくので、ぜひ読んでいただきたい。

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コメント

  1. 意味不明なゲームすぎて草
    こういうの伝説になってたりして高いのが多いけどなぞに500円で買えるのね…

  2. @あいあい ただの移植だし古いゲームだからね。オリジナル版は5万するよ

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