映画レビュー?死霊の盆踊り

映画レビュー?死霊の盆踊り

死霊の盆踊り

死霊の盆踊り
監督 A. C. スティーヴン
脚本 エド・ウッド
1965年公開

B級映画好きにとっては知る人ぞ知る、名作映画であるこの映画との出会いは大学一年生の頃だった。

当時の僕はB級映画にハマり、サブカルアンダーグラウンドの住民を気取ればモテるという下心満載の理由で、近所のゲオのレンタルコーナーに毎週掘り出し物を探しに通っていた。

然し、当時童貞で臆病者であった僕は中々新規開拓が出来ず、何度も見た安定感ある映画ばかり借りて、冒険することに躊躇いを感じていた。

「今日もロメロで安定だ」

そんな腑抜けたセリフを吐きながらホラーコーナーを彷徨っていた時に僕は出会ってしまった。

死霊の盆踊りに。

ウルトラQのオープニングみたいな背景にトップレスのエロいお姉さん。

噂には聞いていたが、これは凄い。

死霊要素が全くないパッケージ。
これを見たなら、B級映画マスターだ!そんな馬鹿みたいな考えが僕の頭を過ぎった。

もしタイムマシーンがあって、過去の自分に会えるならこう言いたい。

「これ見たところで、B級映画マスターにはなれないし、アングラサブカル男子気取ったところでお前はモテないし、これ見て後悔するぞ」

まぁ、捻くれた童貞は未来の草臥れた僕を見てもそんなこと信じずに借りただろう。

数時間後の後悔を知らず、童貞は鼻息荒くちょっとエロいパッケージから中身を取り出しカゴの中に入れると嬉しそうにレジへと向かうのだった。

部屋に帰った僕は、死霊の盆踊りの存在を忘れて、他の映画を観ていた。
いや、正しくは心の何処かでこの作品に恐怖を感じていたのかも知れない。

一枚、二枚と映画を見終わり、そして残った死霊の盆踊り。

もしダメだったら、借りてきたAVがあるさと自分に言い聞かせ、ついに見る決心を固めた。

物語は売れない作家が恋人とネタ漁りの為に夜の墓地に行くというところから始まる。

車に乗り、墓地へ行く主人公達だが、

ちょっと待て。

アップは夜だが、引きのカットは燦々と降り注ぐ太陽が車を照らす。

燦々と降り注ぐ太陽?

物語は夜の出来事の筈なのに、設定を否定する撮影スタッフ。
自由な発想とかじゃなくて、あからさまな手抜きだろコレ。

監督の采配に僕は狂気を感じた。

そこから雪崩のように続くあからさまなカンペや、棒演技の応酬。
雑さ加減に僕の顔から笑顔は消えた。

しかし、希望は残っていた。
タイトルの盆踊りの部分。パッケージの裸のお姉さん。

そう、美女達による裸踊りだ。

裸踊りが始まると僕の心は春の陽気のような暖かさに包まれていた。

ストーリーそっちのけで繰り広げられる程よいエロさの裸踊り。

ねぇ知ってる?
大きいおっぱいを見ると健康になるんだって。

この監督は変態だと感心しつつ、美女のくねくねする姿を楽しんだ。20分位だけど。

多くの若者は飽きっぽいのだ。
春アニメが夏になると忘れ去られるように、次のモノへと目移りするのが若者の性だ。(偏見だけど。)
僕もそんな若者の一人だった。

僕は延々と続く裸踊りに耐えきれずDVDの再生を止め、最後の締めにと念のため借りた素人感皆無の巨乳素人介護スタッフ24歳的なタイトルのAVに差し替えるのであった。

童貞大学生には耽美なエロスは物足りなかったし。

オチをつけるとパッケージで選んだAVは女優の尻が汚くて、途中で見るのをやめた。

最後まで見てないし当時はなぜ借りたのかと後悔したけど、死霊の盆踊りはクソだとか否定の言葉を吐くつもりはない。
変な拘りを持ち、延々と裸踊りを撮影し続け、世の中に性癖を晒し出したという熱意はかけがいの無いモノなのだから。

ちなみに死霊の盆踊りの話をしても女の子にモテないし、裸踊りのくだりを話した時点で引かれるぞ!

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コメント

  1. エド・ウッドはプラン・ナイン云々だけ観てもう満足
    なんか遺作になってファン達が後半を作りあげたなんたらいう作品はちょっとだけ興味あるわ

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